バトルスの魅力について

バトルス音楽の特徴

バトルスの評判は今や世界にまで広がっています。彼らの持っている独特の感性が、ついに世界に認められたのです。メンバーが3人に減るという最悪な状況の中で作られたアルバム「ドロスグロップ」は、英国音楽誌NMEにも取り上げられるほどの称賛を得ています。どんなジャンルにも属さないバトルスミュージックには、どのような魅力が秘められているのでしょうか。

 

バトルスの歴史
バトルス内の劇的な変化と言えば、やはりタイヨンダイ・ブラクストンがメンバーから外れたことでしょう。順風満帆に思えた彼らでしたが、ドロスグロップの制作にあたり、4人の意見が入り乱れてしまう結果となってしまいました。

 

それぞれの個性を生かしながら、全員が納得するまで議論し合うという彼らの作曲方法は、4人で行うと、膨大な時間がかかってしまい、なかなか納得できる音楽が作れません。そこから1人抜けることで、より自由な発想で作曲できるようになったのだと、彼らは言います。これは、決してタイヨンダイ・ブラクストンが嫌いだったことを意味しているわけではありません。

 

むしろ、彼が脱退することで、気持ちも落ち着かなくなってしまったとも語っています。そんな中でも前向きに活動を続けて来た結果が、このドロスグロップの評判に直結しているとも言えるのです。

 

音楽性の成長
古来より3という数字は調和の取れた数字として扱われてきました。日本の言葉の中にも3は多く登場しています。例えば、「三種の神器」や、「御三家」、「三拍子が揃う」などです。これは日本に限られた話ではありません。「三位一体」や、世界が「天国・現世・地獄」からできているという発想も3という数字が絡んできます。このことから、どんな文化にも重要な数字であることが分かります。

 

バトルスが3人になり、より成長したことも同様ではないでしょうか。4人では不安定だった感性も、3人になることで調和が取れ、新たなハーモニーが奏でられます。ただでさえ鋭い感性を持っているにも関わらず、そこに安定感が生まれてしまったら、もうそれは揺るぎのないものになります。ドロスグロップは、迷いの無い彼らの音楽を充分に堪能できる1枚として世に解き放たれました。

 

バトルスミュージックの人気は留まることを知りません。これから先も彼ら独自の音楽を求める人が多くなっていくでしょう。ドロスグロップは、他に類の無い、独立した新しい音楽を求めている人にこそお勧めの1枚になりそうです。

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