世の中にはさまざまな音楽が存在します。ジャンルごとに多くのアーティストが存在しますが、その中でも異色のロックバンドとも呼べるグループがアメリカを拠点に活動を続けるバトルスです。そんな彼らの代表アルバム、グロスドロップをリミックスした作品がリリースされました。ドロスグロップと名付けられたこの作品は、正に彼らにとって美学を追求したアルバムであり、評判となっています。
■自由奔放な音楽が魅力
音楽には様々なジャンルがあるということは多くの方が理解していることでしょう。ポップミュージックにロック、レゲエ、ヒップホップ、ハードコア、ヘヴィメタルなど、実に多種多様な音楽がこの世界には存在します。
しかし、アメリカを拠点に活動を行うロックバンドバトルスは、これといって決まったジャンルがありません。エクスペリメンタルロックバンドに括られるバトルスですが、その音楽性は自由奔放で、時に激しく荒々しいサウンドを奏でたかと思えば驚くほどポップな楽曲も持ち合わせています。また、彼らを語る上で忘れてはいけないのがライブにおけるハイクオリティなステージングです。ライブという観客との一体感を味わうことのできる空間で、音だけでなく魅せ方にも拘る彼らの姿勢は幅広い層から支持されており、多くのファンが魅了されています。
■孤高のリミックスアルバム
世界各地にファンを大勢のファンを持つバトルス。2010年にはメンバーの一人タイヨンダイが脱退してしまいますが、それでも前に進む姿勢を掲げ、代表作となるグロスドロップを2011年にリリースしました。
この作品でも彼らはフリーダムな音楽を披露しており、多彩なサウンドを耳にすることができます。このグロスドロップをリミックスした作品が、ドロスグロップであり、彼らの新たな一面を知ることのできるアルバムです。
メンバ―であるイアンやデイブ、ジョン自らがディレクションを行い、グロスドロップの製作に関わったミキサーだけでなく新進気鋭のクリエイター陣の手によって創り上げられた孤高のアルバムとなっています。ただでさえバリエーション豊かなサウンドを奏でるバトルスですが、この作品でもそれは同様で、また違った一面を発見することもできます。
グロスドロップを何度も聴いたというファンの方は多いと思いますが、リミックスアルバムドロスグロップでは曲順も変更されており、随所にバトルスの美学を感じることができるでしょう。単なるリミックス盤ではなく、新たな別物作品という認識で聴くこともできるアルバムです。