ニューヨーク出身のエクスペリメンタルロックバンド、バトルス。日本にも大勢のファンを持つ彼らの代表作と言えば2011年にリリースされたグロスドロップでしょう。多彩なサウンドとキャッチ―なメロディーが織りなす重厚なハーモニーは、彼らにしか創りだすことのできない世界観を見事に表現しています。そんなバトルスの美学が満載のリミックスプロジェクト『ドロスグロップ』が、多くのファンから評判となっています。
■実力派ライブバンド
ニューヨーク発のロックバンドバトルスは、ギター、ベースを担当するデイヴ・コノプカ、ギター、キーボード担当のイアン・ウィリアムス、ドラムのジョン・ステニアーの3人で構成されます。
日本を始め世界中に大勢のファンを持つ実力派ロックバンドと言われる彼らですが、音楽性は実に幅広く、エクスペリメンタルロック、ポストハードコア、マスロック、プログレッシブなど様々な要素を取り込んだ新たなサウンドを生み出しています。かつては4人組のバンドでしたが、メンバーの脱退に伴い現在の編成となりました。
■バトルスの美学を集約
実力派ライブバンドと評価の高いバトルスの代表作と言えばグロスドロップです。多彩なサウンドを織り交ぜる狂気じみた楽曲の数々は非常に印象的で耳に残ります。その最新作、グロスドロップの中から厳選した曲をリミックスした作品が今回ご紹介しているドロスグロップです。
バンドメンバー自身が選び抜き、新進気鋭のクリエイター陣が手を加えたという今作品は正にバトルスの美学が集約された一枚と言えるでしょう。彼らの楽曲がどのようにアレンジされているのか、いつもと違ったサウンドを聴かせてくれるのか、といったところも要チェックです。
■ドロスグロップの魅力
ライブでの圧倒的かつクオリティの高いパフォーマンスがバトルスの魅力です。緻密かつ地鳴りのようなドラムのビートに空気を切り裂かんばかりのギターサウンドに魅了されたというファンは少なくありません。
ドロスグロップは通常のリミックスアルバムではなく、彼らの想いや願いが集約された作品と言っても過言でなく、その証にメンバー自身がディレクションしています。オリジナル盤とはまた違ったバトルスの魅力を知ることができるでしょう。ライブパフォーマンスに評価が集まりがちな彼らですが、ドロスグロップを聴いた後にはまた違った想いが湧きあがると思います。
ドロスグロップでは、今までのバトルスとはまた違ったサウンドを耳にすることができますし、アレンジを楽しむこともできるでしょう。メンバー自身と気鋭のクリエイターで製作されたこの作品は、バトルスというバンドを知る上で重要な指針となる一枚となるに違いありません。